Zabbixは多機能、カスタマイズ可能なオープンソースの運用監視ツールです。
FreeBSD 10.3 に Zabbix Server 3.0のインストール手順を公開します。
portsの画面も一通り乗っけています。
このとおりにやれば、起動まではいく(はず)
FreeBSD 10.3 のインストールがまだの方はこちら
VMware Workstation 12 Player に FreeBSD 10.3 をインストール
1.Zabbix Server 3.0 要件
Zabbix Server について、マニュアル記載のハードウェア要件はかなりふわっとしています。
下記マニュアル記載の参考値です。
Monitored hosts(監視対象台数)を元に決めてください。
Name | Platform | CPU/Memory | Database | Monitored hosts |
Small | CentOS | Virtual Appliance | MySQL InnoDB | 100 |
Medium | CentOS | 2 CPU cores/2GB | MySQL InnoDB | 500 |
Large | RedHat Enterprise Linux | 4 CPU cores/8GB | RAID10 MySQL InnoDB or PostgreSQL | >1000 |
Very large | RedHat Enterprise Linux | 8 CPU cores/16GB | Fast RAID10 MySQL InnoDB or PostgreSQL | >10000 |
Zabbix ServerをサポートしているOSは下記。
Windowsは不可(AgentはOK)です。
今回はFreeBSDにインストールします。
- Linux
- IBM AIX
- FreeBSD
- NetBSD
- OpenBSD
- HP-UX
- Mac OS X
- Solaris
今回はApache、PHP、MySQLで行きます。
バージョン要件は下記。
Apache 1.3.12 以上
PHP 5.4以上(7はサポート外)
MySQL 5.0.3 以上
詳細は下記マニュアルを参照してください。
https://www.zabbix.com/documentation/3.0/manual/installation/requirements
ちなみにZabbix Server 3.0のマニュアルは英語のみです。
Zabbix Server 2.2までは日本語版があります。
大枠は変わっていないので、わからないことがあったら2.2のマニュアルも参考になります。
2.MySQL 5.7 インストール
Zabbix Server のDBはMySQLにします。
今回は最新版のMySQL5.7でいきます。
インストール開始します。
portsを使ってインストールをします。
基本すべてデフォルトOKです。
rootユーザにスイッチしておいてください。
実行前に下記コマンドでportsを最新化しておきましょう。
# portsnap fetch # portsnap extract
下記コマンドを実行します。
# cd /usr/ports/databases/mysql57-server/ # make
コマンドを実行すると下記画面が表示されます。
「Enter」を押します。
画面が出るまで20分ほど結構かかります。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
プロンプトに戻るので下記コマンドを実行します。
# make install
rc.confにMySQLを追加し、サーバ起動時にMySQLが起動するように設定します。 # vi /etc/rc.conf
下記を追記して保存します。 # mysql_enable="YES"
これでMySQL 5.7のインストールは完了です。
設定を行います。
下記コマンドを実行し、設定ファイルをコピーします。
# cp /usr/local/share/mysql/my-default.cnf /var/db/mysql/my.cnf
下記コマンドを実行し、設定ファイルの権限を変更します。
# chmod 640 /var/db/mysql/my.cnf
設定ファイルを編集します。
# vi /var/db/mysql/my.cnf
設定ファイルに下記を追記し保存します。
※[mysqld]より下に追記
skip-character-set-client-handshake
character-set-server=utf8
datadir=/var/db/mysql
下記コマンドを実行しMySQLを起動します。
# /usr/local/etc/rc.d/mysql-server start
これでMySQLの設定は完了です。
3.Apache 2.4 インストール
Zabbix Server のWEBはApacheにします。
今回は最新版のApache 2.4でいきます。
インストール開始します。
MySQL同様portsを使ってインストールをします。
基本すべてデフォルトOKです。
rootユーザにスイッチしておいてください。
下記コマンドを実行します
# cd /usr/ports/www/apache24
# make
下記画面で「Enter」を押します。
画面がいっぱいあるのは、パラメータが10ページ分あるから。
参考までにすべて乗せておきます。
下記画面で「Enter」を押します。
下記画面で「Enter」を押します。
下記画面で「Enter」を押します。
下記画面で「Enter」を押します。
下記画面で「Enter」を押します。
プロンプトに戻るので下記コマンドを実行します。
# make install
rc.confにApacheを追加し、サーバ起動時にApacheが起動するように設定します。 # vi /etc/rc.conf
下記を追記して保存します。 # apache24_enable="YES"
設定ファイルをコピーし変更します。
# cp -p /usr/local/etc/apache24/httpd.conf.sample /usr/local/etc/apache24/httpd.conf
# vi /usr/local/etc/apache24/httpd.conf
下記を追記して保存します。
ServerName ホスト名:80
下記コマンドでApacheを起動。 # /usr/local/etc/rc.d/apache24 start
これでインストールは完了です。4.PHP 5.6 インストール
Zabbix Server のAPPはPHPにします。
今回は最新版のPHP 5.6でいきます。
インストール開始します。
portsを使ってインストールをします。
基本すべてデフォルトOKです。
rootユーザにスイッチしておいてください。
下記コマンドを実行します。
# cd /usr/ports/lang/php56/
# make
下記画面で「Enter」を押します。
下記画面で「Enter」を押します。
プロンプトに戻るので下記コマンドを実行します。
# make install
PHPはrc.confの追記は不要です。mod_php5をインストールします。
下記コマンドを実行します。
# cd /usr/ports/www/mod_php56
# make
下記画面で「Enter」を押します。
プロンプトに戻るので下記コマンドを実行します。
# make install
PHPの設定ファイルを作成します。下記コマンドで元ファイルからコピーします。
# cp -p /usr/local/etc/php.ini-production /usr/local/etc/php.ini
下記コマンドでPHPの設定ファイルを編集します。 # vi /usr/local/etc/php.ini
下記を修正して保存します。 post_max_size 8M → 16M
max_execution_time 30 → 300
max_input_time = 60 → 300
;date.timezone = → date.timezone = Asia/Tokyo
;always_populate_raw_post_data = -1 → always_populate_raw_post_data = -1
今度はApache側の設定です。
Apacheが拡張子phpのファイルを認識できるようにします。
下記コマンドでApacheのconfファイルを作成します。
# vi /usr/local/etc/apache24/Includes/php56.conf
下記を追記して保存します。
AddType application/x-httpd-php .php
AddType application/x-httpd-php-source .phps
AddType text/html .php
DirectoryIndex index.html index.htm index.php
<FilesMatch "\.php$">
SetHandler application/x-httpd-php
</FilesMatch>
<FilesMatch "\.phps$">
SetHandler application/x-httpd-php-source
</FilesMatch>
下記コマンドでApacheを起動。
# /usr/local/etc/rc.d/apache24 restart
これでインストールは完了です。
ApacheがPHPと連携しているか確認します。
下記コマンドでinfo.phpファイルを作成。
# vi /usr/local/www/apache24/data/info.php
下記を1行追記して保存します。
<?php phpinfo(); ?>
下記のURLにアクセスします。
http://<サーバのIPアドレス>/info.php
こんな感じでPHPの設定情報が出てきたら成功です。
5.Zabbix Server 3.0 インストール
Zabbix Server 本体のインストールです。
今回は最新版のZabbix Server 3.0でいきます。
インストール開始します。
portsを使ってインストールをします。
基本すべてデフォルトOKです。
rootユーザにスイッチしておいてください。
下記コマンドを実行します。
# cd /usr/ports/net-mgmt/zabbix3-server
# make
下記画面でDBを「MYSQL」に選択します。
他にも監視したい項目があれば、上のチェックを追加してください。
「Enter」を押します。
とりあえず「MYSQL」にチェックを追加しておきます。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
プロンプトに戻るので下記コマンドを実行します。
# make install
rc.confにZabbix Serverを追加し、サーバ起動時にZabbix Serverが起動するように設定します。
# vi /etc/rc.conf
下記を追記して保存します。
zabbix_server_enable="YES"
6.Zabbix Frontend 3.0 インストール
次はZabbix frontendをインストールします。
これを入れないとWEBが日本語化できません。
下記コマンドを実行します。
# /usr/ports/net-mgmt/zabbix3-frontend
# make
「MYSQL」にチェックを追加します。
「Enter」を押します。
「JIS」にチェックを追加します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
「Enter」を押します。
プロンプトに戻るので下記コマンドを実行します。
# make install
7.Zabbix Server 3.0 設定
Zabbix用のDBを設定します。
下記コマンドを実行後、rootもパスワードを入力しMySQLにログインします。
# mysql -uroot -p
Enter password:パスワード
ちなみに私はこのメッセージがでました。
ERROR 1045 (28000): Access denied for user 'root'@'localhost' (using password: YES)
パスワードはあってるけど、アクセスできないとな!?
下記コマンドで対応できます。
# /usr/local/etc/rc.d/mysql-server stop
# mysqld_safe --skip-grant-tables &
# mysql
mysql> use mysql;
mysql> update user set authentication_string=password("パスワード") where user='root';
mysql> FLUSH PRIVILEGES;
mysql> exit
# /usr/local/etc/rc.d/mysql-server restart
下記コマンドを実行後、rootもパスワードを入力しMySQLにログインします。
# mysql -uroot -p
Enter password:パスワード
もう一度パスワード変更コマンドを実行します。
mysql> set password for root@localhost=password('パスワード');
Zabbix用のDBを作成します。
mysql> create database zabbix character set utf8;
mysql> exit
下記コマンドでDBに情報を入れ込みます。 # cd /usr/local/share/zabbix3/server/database/mysql/
# mysql -uroot -pパスワード zabbix < schema.sql
# mysql -uroot -pパスワード zabbix < image.sql
# mysql -uroot -pパスワード zabbix < data.sql
次はZabbix Serverの設定を行います。下記コマンドを実行します。
# cd /usr/local/etc/zabbix3
# cp zabbix_server.conf.sample zabbix_server.conf
# vi zabbix_server.conf
下記コマンドを実行します。一部コメント解除されているパラメータもあります。確認しながら修正してください。
LogFile=/var/log/zabbix_server.log
PidFile=/var/run/zabbix_server.pid
DBName=zabbix
DBUser=root
DBUser=root
DBPassword=パスワード
FpingLocation=/usr/local/sbin/fping
ListenIP=IPアドレス
ディレクトリを作成し権限を追加します。
# mkdir /var/run/zabbix /var/log/
# chmod 777 /var/run/zabbix /var/log/zabbix
下記コマンドでZabbix Server を起動します。 # /usr/local/etc/rc.d/zabbix_server start
Apacheの設定ファイルを変更します。
# vi /usr/local/etc/apache24/httpd.conf
一番下の行に下記を追記して保存します。
Alias /zabbix /usr/local/www/zabbix3
<Directory "/usr/local/www/zabbix3">
Options Indexes FollowSymLinks
AllowOverride All
Require all granted
Allow from all
</Directory>
下記コマンドでApacheを再起動。
# /usr/local/etc/rc.d/apache24 restart
下記URLにアクセスします。
http://<IPアドレス>/zabbix/
「Next step」をクリックします。
全部OKなのを確認して「Next step」をクリックします。
MySQLのrootのパスワードを入力し「Next step」をクリックします。
「Next step」をクリックします。
「Next step」をクリックします。
「Download the configuration file」をクリックしファイルをダウンロードします。
下記コマンドでファイルを作成し先ほどダウンロードしたファイルの内容をコピーして保存。
# vi /usr/local/www/zabbix3/conf/zabbix.conf.php
# chmod 755 /usr/local/www/zabbix3/conf/zabbix.conf.php
もう一度編集。 # vi /usr/local/www/zabbix3/conf/zabbix.conf.php
下記の行を「localhost」から「IPアドレス」に変更して保存
$ZBX_SERVER = 'localhost'; → $ZBX_SERVER = 'IPアドレス';
「Finish」をクリックします。
Usernameに「admin」、Passwordに「zabbix」を入力し「Sign in」をクリックします。
ログイン画面が表示されたことを確認します。
「Administration」-「Users」をクリックします。
「Admin」をクリックします。
Languageを「Japanese (ja_JP)」に変更し「Update」をクリックします。
日本語に変更されたことを確認します。
これで設定はひととおり完了です。