Active Directory の非Authoritativeリストア手順【Windows Server 2016】|No IT No Life - おすぎやん サーバの設計・構築

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2016年11月5日土曜日

Active Directory の非Authoritativeリストア手順【Windows Server 2016】

おすぎやんです。

Active Directoryのバックアップからリストアする手順です。
バックアップはWindows標準のWindows Server バックアップを使用します。

バックアップ取得がまだのかたはこちら。

Active Directory のバックアップ手順【Windows Server 2016】

Active Directoryには2パターンのリストア方法があります。

非Authoritativeリストア : 他のDCから情報をレプリケートする
→ハード障害等によるサーバ復旧

Authoritativeリストア  : 他のDCへ情報をレプリケートする
→運用ミスによるデータ復旧

今回は非Authoritativeリストアの手順です。

Authoritativeリストアの手順はこちら

Active Directory のAuthoritativeリストア手順【Windows Server 2016】



1.事前の確認事項


Active Directoryのリストアはディレクトリ復元モードで起動する必要があります。
ディレクトリ復元モードでのログインはローカルの管理者権限のユーザおよびパスワードが必要になります。
※ドメインの管理ユーザーは使用できません。
ネットワーク上にバックアップを取得している場合はローカルの管理者権限のユーザでアクセスできるようにしておいてください。
これがわからないと下記の手順では後戻りもできなくなります。
また、ADサーバをインストールする際に設定している「ディレクトリ復元モード」のパスワードも必要となります。
事前にご確認ください。

2.ディレクトリ復元モードでの起動


リストアするActive Directoryサーバに管理者権限のユーザでログイン後「Windowsボタン」を右クリックし「ファイル名を指定して実行」をクリックします。

「msconfig」と入力し「OK」をクリックします。

「ブート」タブをクリックします。

「セーフブート」にチェックをいれ「Active Directory 復元」を選択後「OK」をクリックします。


「再起動」をクリックします。

ローカルの管理者権限のあるユーザ名およびパスワードを入力し「→」をクリックします。



3.Active Directory のリストア(全体)


Active Directoryのリストアはディレクトリ復元モードで起動する必要があります。
リストアするActive Directoryサーバに監視者権限のユーザでログイン後「Windowsボタン」を右クリックし「ファイル名を指定して実行」をクリックします。「msconfig」と入力し「OK」をクリックします。

「ブート」タブをクリックします。
「セーフブート」のチェックをはずし「OK」をクリックします。

「再起動しないで終了する」をクリックします。

「Windowsボタン」を右クリックし「コマンドプロンプト(管理者)」をクリックします。

下記コマンドを実行し、バックアップのバージョンを確認します。

 wbadmin.exe Get Versions

バックアップ識別子で表示された日時をメモしておきます。

下記コマンドを実行し、リストアします。Versionの後はバックアップ識別子で確認した日時を入力します。

 wbadmin.exe Start Systemstaterecovery -Version:DD/MM/YYYY-HH:MM



 「Y」を入力し「Enter」を押します。

 「Y」を入力し「Enter」を押します。

 「Y」を入力し「Enter」を押します。


バックアップが完了するまでしばらく待ちます。再起動の確認メッセージが出たら 「Y」を入力し「Enter」を押します。

サーバが再起動したら完了です。


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