CentOS 7.3 に Packstack を使って OpenStack Ocata をインストールする手順を紹介します。
OpenStackはIaaS環境構築のためのオープンソースのマルチテナント型クラウド環境構築および管理用のソフトウェア群です
OpenStackをつかってAWSのようなクラウドサービスを構築することができます。
OpenStackなら、ダッシュボードやコマンドからすばやくリソースを割り当てたり仮想サーバを作成することができます。
OpenStackは、Nova、Glance、Cinderなど、さまざまなコンポーネントから構成されています。
PackstackはOpenStackの自動一括インストールツールです。
コンポーネントごとに導入・設定用の設定ファイルを用意しておき、それをもとに一括インストールすることができます。
1.前準備
CentOSインストール直後から開始です。
rootにスイッチしてください。
OSをアップデートします。
# yum -y update
10分ほどで完了します。
NetWorkManager、ファイアウォールを無効にします。
# systemctl stop NetworkManager # systemctl disable NetworkManager # systemctl stop firewalld # systemctl disable firewalld
10分ほどで完了します。
2.Packstack で OpenStack Ocata をインストール
リポジトリを更新します。
# yum install -y centos-release-openstack-ocata
Packstackを使ってOpenStackをインストールします。
# yum install -y openstack-packstack
Packstackを使ってOpenStackの一括設定を行います。
PackstackのAnswerファイルを作成します。
# packstack --gen-answer-file ocata.txt
# vi ocata.txt
CONFIG_DEFAULT_PASSWORD= → CONFIG_DEFAULT_PASSWORD=<任意のパスワード>
CONFIG_PROVISION_DEMO=y → CONFIG_PROVISION_DEMO=n
CONFIG_KEYSTONE_ADMIN_PW=<ランダム> → CONFIG_KEYSTONE_ADMIN_PW=<任意のパスワード>
下記コマンドを実行し一括設定を行います。
30分ほどかかります。
# packstack --answer-file ocata.txt
下記URLにアクセスします。
http://<OpenStackサーバのIPアドレス>/dashboard/
下記のログイン画面がでるのでユーザ名に「admin」、パスワードにCONFIG_KEYSTONE_ADMIN_PWに設定したパスワードを入力し「接続」をクリックします。
ログインできれば完了です。